百合ヶ丘駅南口を出て左方向に坂を下ること5分、右手奥に「醍醐」と書かれた暖簾がかかる入り口を確認できます。「女性や高齢者に入りづらいと言われてしまう」と語るマスターの人柄は、そんな印象を180度変えてしまうほど温かでした。
百合ヶ丘で歴史を持つ醍醐さん。昭和58年12月22日にお店を始めてから、もうすぐ創業35年を迎えます。名前の由来は“醍醐味”からだそうです。
今回はそんな醍醐さんを中心とした「人」のつながりについて、お話しいただきました。
お店に勤めるバイトさんは皆長期間にわたって働いてくれる、と見せてくれたのは、何やらたくさんの文字が書かれた引き出しの側面。よく見てみると、かつてのバイトさんからのメッセージが、白い部分がなくなるほど埋め尽くされていました。
バイトさんたちにどれだけ愛されていたのかがひしひしと伝わります。
また、百合ヶ丘に住んでいた筆者も全く知らなかったのですが、食事をしながら音楽を聴くイベントを5年以上も開催されているそう。
始まりは、とある余命わずかな常連さんの「醍醐でコンサートをしてみたい」という希望と、当時のバイトさんが音大生だったという偶然からでした。常連さんの希望をマスターは快く受け入れ、2014年7月7日、記念すべき第一回のコンサートが開かれたのです。
月日は経ち、残念ながらその常連さんは亡くなってしまいましたが、コンサートは今でも大人気!2部制にも関わらずあっという間に予約でいっぱいになってしまうそうです!
店内に案内がございますので、気になる方はぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
営業中の札やカウンターに置かれた小物など、お客さんから頂いたものも多いそうです。
一生懸命やる姿が好きだと語るマスター。
常連さんやバイトさんに愛され続ける理由がわかった気がしました。
そんな醍醐さんでは現在若い人向けの大盛りメニューも売り出し中!
気になっていたあなた、暖簾の向こう側では温かい笑顔が迎えてくれます。安心して足を運んでみてくださいね。
2019/12/23 追記
百合ヶ丘池上マンションにお住いの方限定で、ご注文時に「百合ヶ丘池上マンションの入居者です」とお伝えいただければ「チーコロ(チーズコロッケ)」1個プレゼント!是非頼んでみてくださいね。